แชร์

第24話 王都パルティア

ผู้เขียน: 灰猫さんきち
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-03-30 11:02:06

 王都パルティアはとても大きくて立派な城下町だった。

 遠目から見ても目立つ城壁が、来訪者の最初の目印になる。

 大きな門は昼間の間はずっと開かれていて、冒険者のような人間でも自由に出入りができた。

 何せ人がとても多いので、いちいち身分証の確認などはできないのかもしれない。

 町の西側に王城があるのが見える。けれどお城は一般人は立入禁止なので、俺たちには関係がない。

 門から入った大通りを進むと税務署があった。中は人でごった返している。

 受付で質問しようにも、受付でさえ人が列をなしている状態だ。

 仕方なく順番待ちをした。

「納税のやり方? そこのカウンターで請求書と一緒にお金を出してください」

 たったこれだけを教えてもらうためにけっこうな時間を並ぶとか、めんどくさいわ。勘弁してくれ。

 隣のカウンターを見ると、やっぱり人がたくさん並んでいる。

 しかし横入りをするわけにもいかない。そんなことをすればつまみ出されるだろう。

 内心でため息をついて並び直した。

「はい、確かに納税を確認しました。次の請求書は二ヶ月後に発行されます。くれぐれも未納のないようにしてくださいね」

 カウンターのお姉さんが疲れた笑顔で応対してくれた。

 この人数を相手にするんだ、休む暇もないんだろう。

 お役人も大変だな。

 税金を納めるという第一の目標が達成できたので、次は冒険者ギルドを探す。

 表通りをさらに進んで大きな通りを右折すると、冒険者ギルドの建物があった。

 さすが王都、今までの町よりも建物が立派だ。

「こんにちはー。スキル習得にきました」

「はいはい。どのスキルをご希望ですか?」

「詠唱スキルを」

「了解です! メダルは四枚必要ですよ」

 受付のお兄さんにメダルを四枚渡す。

 メダルは冒険者ギルドの依頼を成功させると、ときどきもらえるのだ。

 俺は何度も配達依頼をこなしていたおかげで、メダルはけっこう貯まっていた。

 詠唱スキルの魔力を体に入

อ่านหนังสือเล่มนี้ต่อได้ฟรี
สแกนรหัสเพื่อดาวน์โหลดแอป
บทที่ถูกล็อก

บทที่เกี่ยวข้อง

  • 転生したら最弱でした。理不尽から成り上がるサバイバル   第25話 王都パルティア

     そうして一日かけて王都見物をした。 王都は全体的に物価が高くて、服とマントを買った後だとちょいと財布が厳しい。 魔法屋に見たこともない巻物があって、欲しかったんだが諦めた。もっと金持ちになってからまた来よう。 宿屋もグレードの割にお値段が高い。 クマ吾郎と同室を頼んだんだが、断られてしまった。「動物は一律で家畜小屋です」 だってさ。 クマ吾郎の柔らかい腹毛にくるまって寝るのは最高なのに。 残念に思いながら家畜小屋をチェックしたら、清潔で手入れが行き届いていたのでまあいいかとなった。 クマ吾郎もふかふかの藁の寝床をゲットして嬉しそうだ。 むしろ俺もここでいいんじゃないかと思ったが、今度は「人間は部屋へどうぞ!」と言われてしまった。ちぇ。 人間用のベッドはきちんとマットレスの上にシーツが敷いてある。 これが昔愛用していた激安宿だと、藁、しかも湿って不潔な藁のベッドだったっけなあ。 あの頃に比べれば生活が安定して、貯金もそれなりにできて、いいことだらけだ。 でもまだまだ、一般的に見れば俺が貧乏なのに変わりはない。 もっと効率よく依頼をこなしたり、さらに難易度の高いダンジョンに挑戦するなど上を目指していきたい。 そんなことを思いながら眠りに落ちた。 翌朝、俺は再び冒険者ギルドへ行った。 他の町への配達依頼をチェックするためだ。 王都の観光は昨日一日で満喫した。 今の俺に何日も遊び歩く余裕はない。実際、宿賃だって割高で馬鹿にならないからな。 依頼をこなしてお金とメダルを貯める。もっと強くなる。 華やかな王都の空気に触れて、その思いを新たにした。「お、鉱山町への配達依頼がある。配達先は魔法使い見習いのジェイクか」 そういえば、道端で魔法書を読むのに失敗したボサボサ頭がそんな名前だったはずだ。 魔法修行中ということで、俺は彼に親近感を覚えた

    ปรับปรุงล่าสุด : 2025-03-31
  • 転生したら最弱でした。理不尽から成り上がるサバイバル   第26話 ただの配達、そのはずが

     およそ一週間ぶりの鉱山町は、どこか異様な空気に包まれていた。 ちょっと前までは活気に包まれた空気だったのに、今では表通りに人がほとんどいない。 やっと見つけた人影も、話しかけようと近づいたら逃げられてしまった。なんなんだ。 俺とクマ吾郎は戸惑ったが、何せ人を捕まえて事情を聞くこともできない。どうしようもない。 情報収集は諦めて、さっさと依頼を済ませてしまうことにする。「まあ仕方ない、先に配達を済ませてしまおう。あのボサボサ頭の家は、こっちだったっけ」「ガウ~」 依頼票に住所が書いてある。それに以前家まで送ってやったので、場所は覚えている。 そうしてたどり着いたボサボサ頭のアパートは、やはり様子がおかしかった。 古びた建物なんだけど、床がやたらにビチャビチャしている。雨が降った様子はないんだが……? しかも妙に粘っこい感じの水(?)だ。ぬめる床で転ばないように注意して進んだ。 配達先の部屋のドアを見つけて、ノックする。「こんにちはー。魔法書の配達に来ました」 返事はない。 俺は少し迷ったが、ドアノブに手をかけてみる。鍵はかかっておらず、ドアは開いた。 クマ吾郎に廊下で待っていてもらうことにして、中に入った。 室内は薄暗く、様子はよく見えない。「おーい、ボサ……じゃない、ジェイクさん? いるかい? 魔法書の配達だよ」 ぴちょん。 足元で水たまりを踏んだ。粘り気のある奇妙な感触だった。 少しずつ目が暗さに慣れてくる。 雑然とした部屋の中、誰かが床にうずくまっている。 その人影が身動きしたので、俺は駆け寄った。「おい、大丈夫か?」「ううっ……」 ひどい顔色だったが、そいつは確かに以前助けたボサボサ頭だった。 しかし彼は俺を見ると、絶望の表情で呻いた。「こっちに来ちゃ、駄目だ。に、逃げて…&he

    ปรับปรุงล่าสุด : 2025-04-01
  • 転生したら最弱でした。理不尽から成り上がるサバイバル   第27話 起死回生

    ※虫の気持ち悪い話が続いています「クマ吾郎、大丈夫か? あの虫を飲み込んでいないよな?」「ガウ」 俺の問いかけにクマ吾郎はうなずいた。大丈夫のようだ。 あの虫。 最初にボサボサ頭のジェイクが虫を飲み込んだ一週間前、もっとしっかり介抱してやればよかった。 腹を殴ってでも虫を取り出しておけばよかった! だが、今さら後悔してもどうしようもない。 俺は辺りを見渡した。 通りには人がほとんどいない。あの虫を恐れて、みんな家に閉じこもっているんだろう。 俺は衛兵の詰め所に行ってみた。 もし虫討伐の準備が進んでいるなら、手伝いくらいしようと思ったのだ。「虫退治がどうなっているのかって? 手に負えないから、王国騎士団の応援を呼んだよ」 衛兵の一人が言う。 彼は奥のドアを指さした。「下手に退治に行くと、ミイラ取りがミイラになる。寄生されて虫を吐き出す人間が増える一方だ。寄生された奴らはあっちの部屋で隔離している」「そんな……」 ジェイクはあんな状況でも正気を保っていた。あれは苦しいだろうな……。 王国騎士団は数日以内に到着する予定だという。 今、俺にできることは何もない。 下手に手を出したら俺まで寄生されるかもしれないし。ていうか危なかったし。 別に王国騎士団を待つ必要もない。 ちゃんと討伐できるの見込みがあるならば、こんな町はさっさと離れておいたほうがいいかもしれん。 俺はモヤモヤとした気分を抱えながら、表通りに戻った。「もう夕方か。宿屋、やってるかな」 そんなことを考えながら、宿のあるほうへ行く。 と。 道端の茂みの中から、魔物の虫が飛び出してきた!「クソ、町なかにもいるのかよ!」 俺は剣を振るって虫を叩き落とす。 中くらいの大きさに育っていた虫は刃を受けて、ぶちゅっと潰れた。黄緑色の体液が

    ปรับปรุงล่าสุด : 2025-04-02
  • 転生したら最弱でした。理不尽から成り上がるサバイバル   第28話 毒薬飲みまくり

    「ゲボッ」 咳をすると同時に血を吐き出した。 かすむ目にクマ吾郎の心配そうな顔が映る。「ゲボォッ」 また血の塊を吐き出した。 ……いや違う、血だけじゃない。 黒っぽい何かが交じっている。 虫の死体だ! サソリやクモを思わせる小さな虫は、足を縮めて完全に死んでいた。 俺の腹の中で毒薬をもろに浴びたのだろう。「やった、ざまあみろ……」 意識が遠ざかりそうになるが、必死で引き止める。 ここで倒れるわけにはいかない。 ここはまだ虫たちのテリトリー。気絶すればまた寄生されてしまう可能性がある。 俺は歯を食いしばって意識を押し留め、体力回復のポーションを飲んだ。 喉も胃も毒薬で焼けてしまったので、少しでも中和するつもりだった。 回復の効果はそれなりに出て、いくらか体が楽になる。 俺はふらつく足で立ち上がった。 クマ吾郎につかまりながら歩いて、鉱山町の外へと出る。 安全と思われる距離までやって来て、俺はようやく膝をついた。「ひどい目にあったが、何とかなった……」 もう一本、体力回復のポーションを飲む。 喉を落ちていくポーションが、触れた場所の傷を癒やしてくれるのが分かる。 普段は薬臭くてまずいと思っていたのに、今日ばかりは妙においしく感じられた。 生きていると実感できて、嬉しかった。 俺とクマ吾郎は野外で一晩過ごした後、鉱山町に戻った。 衛兵詰所に行って毒薬を飲めば虫を殺せると説明する。「何……? そんなことが本当にできるのか!?」 衛兵隊長のおっさんが驚いている。 大事な部下が何人も虫に寄生されてしまって、心を痛めていたんだそうだ。「本当です。

    ปรับปรุงล่าสุด : 2025-04-03
  • 転生したら最弱でした。理不尽から成り上がるサバイバル   第29話 毒薬飲みまくり

    「マジックアロー!」 網の目に指先を通して魔法を使えば、マジックアローの矢は網の向こう側に生まれた。これなら網を傷つけずに済む。 MPが続く限り魔法を唱えて、MPが尽きたら剣先でチマチマと虫を潰した。 衛兵たちも魔法が使える人は似たような戦法を取っている。 槍でチクチクと潰している人もいる。 部屋から出した元寄生者は、体に虫がついていないかよく確認してから網の外に出した。 そうした地道な作業を繰り返すこと、約二時間。「や、やった……。これで全部だ」 全員の虫の吐き出しが終わり、隔離室にいた虫も全滅させることができた。 虫増殖の元凶、ボサボサ頭のジェイクも同じ方法で助けることができた。 ただしジェイクの腹の虫は育ちすぎていて、毒薬で殺すことはできたが吐き出すには大きすぎた。 無理もない、こいつは一番最初に寄生されていたからな。 それで彼は医者に運ばれていった。 開腹手術で胃の中から取り出すんだそうだ。ひぇ。 それでも毒薬で殺せたからまだいいが、もしそれすら無理なくらいにデカくなっていたらどうなっていたんだろう。 腹を食い破って出てくるとか……? 想像するだけで気分が悪くなってくるぞ。やめやめ。 王国騎士団は全て片付いた日の午後にやって来た。 ものものしい雰囲気だったが、全部解決した後だと聞いて拍子抜けしている。「寄生型の魔物に毒薬が有効だと知っている者がいたのだな」 そう言って前に出たのは、国王一家の後ろに控えていた白フードの騎士だった。騎士団長だって話だったか。「我らも対策を取ってきたが、無駄になったとは」 ちらりと俺を見る。「……いや、責めているわけではないのだ。素早く正しい対処に感謝する。対処が半日遅れれば、それだけ被害が拡大した恐れがあ

    ปรับปรุงล่าสุด : 2025-04-04
  • 転生したら最弱でした。理不尽から成り上がるサバイバル   第30話 カルマとは

     鉱山町の事件が解決された。 報奨金で懐が温まった俺は、ほくほくしながら冒険者ギルドに立ち寄っていた。 また町から町を移動して、配達依頼をこなしてく予定だ。 冒険者ギルドの掲示板をチェックしたら、手頃な配達依頼を発見した。「お。港町への配達依頼が出てる」 かつて拠点にしていた港町カーティスだが、しばらく戻っていない。 久しぶりに顔を出すのもいいだろう。 そう考えた俺は配達のアイテムを受け取って、クマ吾郎といっしょに町を出発した。 そうして二日ほど歩いたときのことである。『警告! 警告! 請負中の依頼は、あと一日で期限を迎えます』「え?」 荷物袋からそんな音声が流れた。 何事かと確かめてみると、声の発生源は冒険者ギルドの依頼票である。 いやしかし、あと一日ってどういうことだ。 鉱山町で引き受けた配達依頼は、十分に期限に余裕があるのに。「あっ」 そこで俺は気付いた。 警告を発した依頼票は、王都パルティアで引き受けたものだということに。 内容はボサボサ頭ことジェイクへの魔法書配達依頼。「しまった、それどころじゃなかったから、配達品を渡すのをすっかり忘れていた」 あと一日だって? もっと早く警告してくれよ。 鉱山町を出てから二日歩いてしまったが、急いで夜通し走れば一日で何とか町まで戻れるかもしれない。なんとかしよう。「あっ……」 しかし俺はもっと悪いことに気づいた。 配達品として預かったマジックアローの魔法書は、昨日勉強として読んでしまったのだ。 あれが配達品だとすっかり忘れていて、普通に手持ちの魔法書と一緒に読んでしまった。 魔法書は数回読めば魔力を失って崩れて消えてしまう。 つまり悪意はなかったとはいえ、俺は配達品をネコババしたことになる!「まじかよ。勘弁してくれよ」 俺は頭を抱えた。 クマ吾郎が心配そうに顔を舐めてくれる。

    ปรับปรุงล่าสุด : 2025-04-05
  • 転生したら最弱でした。理不尽から成り上がるサバイバル   第31話 カルマとは

     開腹手術で虫を取り出したジェイクは、思ったよりも元気そうだった。 病室のベッドの上で起き上がって本を読んでいる。まさか魔法書……と思ったが、普通の本のようだった。やれやれ。「やあ、ユウさん。その節はお世話になりました。おかげさまで助かりました」 笑顔で出迎えてくれる彼に罪悪感を覚える。「ジェイク。とても言いにくいんだが、きみ宛の配達品をなくしてしまった……」 ネコババしたとはさすがに言えない。 ジェイクが顔を曇らせる。「僕としては構いませんが、冒険者ギルドの規定だと配達品の紛失はペナルティが重かったはずです」「そ、そっか」「今回はこんな事件がありましたから。事情を話せば考慮してもらえるかも」「だといいな」 確かに町中を巻き込んだ大事件の余波である。情状酌量の余地はあると思いたい。 しかし俺の希望的観測は打ち砕かれた。 冒険者ギルドの受付のおばさんは、冷たく言い放ったのだ。「どんな事情があっても配達依頼の失敗は失敗です。しかも期限切れだけでなく配達品の紛失。カルマ、マイナス20ですね」「カルマ」 カルマというと、依頼を成功させるごとに少しずつ上っていった謎のステータスだ。 お金目当てで依頼を引き受けてきちんと達成していたので、いつの間にか上限の30まで上がっていた。 そこから一気にマイナス20。きついといえばきついが、そもそもカルマって何だ?「カルマは一体どういうステータスなんですか?」「あなたの身に宿る因果応報を数値で表したものですよ」 よく分からん。「もう少し詳しく」 俺が言うと、おばさんはため息をついた。「要するに王国においての善人、もしくは悪人の度合いです。依頼を成功させて人の役に立てばプラス。失敗して迷惑をかければマイナス。他にも盗みや殺人、脱税などの犯罪行為を行えば大きくマイナス」「ははあ…&helli

    ปรับปรุงล่าสุด : 2025-04-06
  • 転生したら最弱でした。理不尽から成り上がるサバイバル   第32話 護衛依頼

     久々に港町カーティスへ行った俺は、ちょっとした里帰り気分を味わっていた。 前によく散歩に付き合ったザリオじいさんに挨拶して、旅の話を聞かせたり。 極貧時代に皿洗いのバイトで通った酒場に、今度は客として行ってみたり。 故郷に錦を飾るってほどじゃあないが、少しは余裕が出た姿を皆に見せられて誇らしい。 冒険者ギルドに行くと、受付のおっさんが声をかけてくれた。「よう、ユウ。お前もいっぱしになったじゃねえか。レベルも10を超えたし、そろそろ新しい依頼も解禁だな」「新しい依頼なんてあったのか?」 俺が聞けば、おっさんはうなずいた。「おうよ。駆け出しのひよっこには任せられない仕事な。例えば護衛依頼なんかがそうだ」 見せてくれた依頼票には「南東の農村まで親戚を護衛してほしい」との内容が書いてあった。「これは別に狙われるような人間じゃないが、冒険者でもない奴が一人で旅をするのはキツイからな」「なるほど、道中は弱い魔物や野生動物が出るもんな」「そうそう。で、他にもちょいとヤバい話もある。デカい金額を移送する銀行員みたいに狙われやすい話や、裏社会に敵のいる奴が襲撃から守ってほしいと頼んでくる話もある」 裏社会は本当にヤバいな。あまり関わりたくない。 ただ、護衛依頼は配達依頼よりも一回り以上依頼料が高かった。成功させればなかなかにオイシイ。 行先に配達依頼も出ていたら、ダブルでオイシイ。「よし、やってみるよ」 俺は護衛依頼を受けることにした。 先ほど見せてもらった南東の農村への依頼票を受け取る。 冒険者ギルドを出て依頼主の家を訪ねた。「依頼を受けてくれてありがとう。この人の護衛をお願いね」「チーッス」 家から出てきたのは、だいぶチャラい感じの兄ちゃんである。「オレ、農村なんて田舎行きたくないケドー、おふくろが働けってウルサイんでー、農業目指すみたいな?」 おっと、いい年こいて無職の人か。 まあ俺には関係ない。きちんと護衛

    ปรับปรุงล่าสุด : 2025-04-07

บทล่าสุด

  • 転生したら最弱でした。理不尽から成り上がるサバイバル   第60話 特殊スキル

     表示されたステータスに妙なものを見つけて、俺は思わず叫んだ。「え! なんだこの『特殊スキル、統率(小)』って!」 メダルで習得した覚えはないし、それっぽい行動も特に覚えはない。 思わず声を上げると、エリーゼも不思議そうに言った。「でも、何となく味方がパワーアップしそうな名前ですね。統率」「確かに」 いつの間にこんなの生えてたんだろうか。 俺たちは首をかしげながらも、分からなかったので保留となった。 統率のインパクトがすごすぎて忘れていたが、ついに魅力が上がったのも地味に嬉しい。 エリーゼが教えてくれた歌唱スキルのおかげだと思う。もう音痴とは言わせない。 後日、王都で色々と調べた結果。 統率は多くの仲間を引き連れたリーダーに与えられるスキルだと判明した。 仲間の数と忠誠心によって会得する。 効果は仲間にさまざまなボーナスを与えるのだという。 俺は今年になって奴隷をたくさん買った。 奴隷というより仲間に近い感覚で彼らに接していた。 そりゃあそんなに甘やかすつもりはなかったけど、彼らはあくまで人間。仕事仲間だ。その思いは変わらない。 だからみんなも俺に心を開いてくれた……と思う。 それが忠誠心という形で表れて、統率スキルになったのか。 確認されている統率スキルの効果はさまざまだが、その中に「仲間の潜在能力を引き出し、成長を促す」というのがあった。 ここ最近のみんなの急激な成長はそのおかげだろう。 そういえば、俺自身の成長よりもクマ吾郎パワーアップのほうが上なんだよな。 統率スキルの影響だったのか。「そんなことってあるんだなぁ」 思わずつぶやくと、「ガウガウ!」 クマ吾郎が得意げな顔で鳴いた。 まるで「分かってたもんね!」とでも言いたそうだ。 そん

  • 転生したら最弱でした。理不尽から成り上がるサバイバル   第59話 特殊スキル

     季節は夏を過ぎて秋になり、やがて冬に差し掛かる。 それぞれの役割を忠実に果たし続けた俺とクマ吾郎、それに奴隷たちは、努力に見合った成果を手に入れていた。 俺とクマ吾郎は戦闘能力がかなり上がった。 もう一流冒険者としてどこへ行っても恥ずかしくない実力だ。「俺は一流。クマ吾郎は超一流かもな」「ガウ!」 奴隷たちはおのおののスキルを磨いた。 錬金術のレナのポーションは、店で売っているポーションより一回り高い性能を発揮する。 中級レベルまでのダンジョンであれば十分に通用する性能だ。場合によってはボスにも使える。 宝石加工のバドじいさんのアクセサリーは、冒険で大きな効果を出している。 このクラスのアクセサリーは店では売っていないし、ダンジョンのドロップを狙うにも難しい。 ある程度の数をいつも揃えているこの店はとても評判がいい。 エリーゼも裁縫の腕を上げて、みんなの服を作るようになった。 ただ、彼女は店の経営と二足のわらじ。他の奴隷に比べれば裁縫スキルはゆっくりとした成長になっている。 イザクは農業スキルを上げて、見事に畑を耕した。 家の裏手はよく整えられた畑が広がっている。 秋まきの野菜が植えられて、もう少しで収穫できるという。楽しみだ。 子供のエミルと女戦士のルクレツィアは、そこまで変化はないな。 エミルはまだまだ幼い。 ルクレツィアは元からけっこう強かった上に、まだうちに来てからそんなに経ってないし。「それにしても、みんなすごい成長ぶりだよなぁ」 ダンジョンから家に帰った俺は、レナとバドじいさんの新作を見ながら言った。「世の中に錬金術師や宝石加工師は、たくさんいると思うんだけど。レナやじいさんは修行を始めてまだ半年そこらだろ。それが標準より良い性能のものを作るんだから、びっくりだよ」「そうですね……。実はわたしも、ちょっと不思議で。やっぱりご主人様の人徳でしょうか?」

  • 転生したら最弱でした。理不尽から成り上がるサバイバル   第58話 お店

     家人らの担当が決まったので、俺とクマ吾郎の坑道も決める。 俺とクマ吾郎は今まで通りダンジョンの攻略に精を出すことにした。 これまでは金策メインだったが、これからは素材採集をもっと積極的にやるつもりだ。 どんどん作ってがんがんスキルを鍛えてほしい。楽しみだ。 鍛冶スキルは習得したものの、実際に手を出すのはもう少し先になる。 というのも、鍛冶はハンマーやら金床やら溶鉱炉やら、設備が必要になるからだ。 今の家じゃ狭くて置き場がない。 いずれ鍛冶場を作らないといけないな。 まあ、奴隷たちのスキルがもっと上がって店の売上が安定してからの話だ。 そうして回り始めた新しい生活は、順調なスタートを切った。 俺とクマ吾郎がダンジョンで採集してきた素材は、レナが錬金術でポーションに、バドじいさんが宝石加工で護符やアクセサリーにしてくれる。 どちらもまだそんなに品質は高くない。 が、冒険者が多く行き来する場所に店を出したのが当たりだった。 ダンジョン攻略の前後に立ち寄る冒険者が予想以上に多くて、ポーション類はいつも売り切れ。 護符とアクセサリーも上々の売上を記録している。 護符とかアクセサリーは魔法の力を込めて作るんだが、壊れやすい。半消耗品なのだ。 作れば作るほど売れるとあって、レナとバドじいさんのやる気がアップした。 毎日たくさんの生産をこなして、腕もぐんぐん上がっている。 そんなある日、俺がダンジョンから帰るとエリーゼが話しかけてきた。「ご主人様。盗賊ギルドのバルトさんから手紙が届いています」「バルトから?」 久々に聞いた名前に首をかしげながら、手紙を開いた。『親愛なるユウへ。 きみが店を持ったこと、たいそう繁盛している話を聞いたよ。 もうならず者の町に戻る気はないのかな。 盗賊ギルドの宝石

  • 転生したら最弱でした。理不尽から成り上がるサバイバル   第57話 お店

     店を出す場所はもう決めてある。 王都パルティアから街道を東に二日程度進んだ場所だ。 王都が近いせいで人の往来が活発。 加えて、その周辺はダンジョンがよく出現する。 王都に近くはあるが、徒歩二日の距離は至近ってほどでもない。 補給のための買い物したり戦利品を売り払うために王都まで行くにはちょっと面倒で、しかし人の行き来は多い。 なので冒険者の客の需要があると見込んだのだ。 幸いなことに周辺に店はない。絶妙な位置だった。 俺が作りたいのはダンジョン攻略に役立つアイテムや武具だ。 生産スキルの練習がてら余ったものを売るには、冒険者相手が一番いい。 中級以上の冒険者はそれなりにお金を持っている。金払いのいい客になってくれるだろう。「よし。建物はこんなもんだな」 夏の青空の下、できたての小屋の前で俺は腕組みをする。 王都の大工に頼んで建ててもらった家だ。 ほとんど小屋レベルの小ささだが、街道に面した部分が店になっている造りである。 ついに俺も家持ちになった。小さいながら我が家だ! 家はリビング・ダイニング、キッチンの他にベッドルームが一部屋、それから店のスペースしかない。 狭いのでベッドルームに三段ベッドを設置してみた。 はみ出た人はリビングで寝てもらおう。 男女の過ちとかは、まあ、奴隷契約があるので起こらんだろ。 六人と一匹の大所帯としては小さな家だ。 リビング・ダイニングもこじんまりしたもので、食卓テーブルを置いたらスペースに余裕がない。 狭すぎると文句を言われるかと思ったが、この小さな家は好評だった。「わたしたちのお家ができるなんて、素敵です!」 エリーゼが言えば、「いい家だ。雨風がしのげて、雨漏りもしない」 農業スキルのイザクが続ける。「わたくしどもにはもったいないですよ」「ここに住むの? 怖い人、来ない?」 錬金スキルのレナと少年のエミル

  • 転生したら最弱でした。理不尽から成り上がるサバイバル   第56話 新しい仲間

     断ろうと思ったが、その子供と目が合ってしまった。 年齢にそぐわない全てを諦めきったような目。ろくに食事をもらっていないと分かる、ガリガリの体。 髪の色は金髪だと思うんだが、薄汚れてぱさぱさなのでよく分からない有り様だった。 今日買った三人の奴隷は、拠点で生産しながら店番をしてもらう予定だ。 ダンジョンに連れて行くつもりはないので、危険はない。 それなら――「分かった。その子も買うよ」「毎度あり!」 奴隷商人のホクホクした顔がムカつくが、俺は黙って代金を支払った。 四人合わせて金貨六枚なり。 全財産の金貨二十二枚から出して、残りは十六枚。まだ大丈夫。 魔法契約で俺を主人に設定する。 農業スキル持ちのササナ人はイザク。 錬金術スキルの女性はレナ。 宝石加工のじいさんはバド。 少年はエミルという名前だった。「みんな、これからよろしくな」 声をかけても反応が鈍い。 エリーゼがとりなすように言った。「皆さん、ご主人様は優しい方です。どうか安心して仕事に励んでくださいね」 同じ奴隷のエリーゼの言葉は、少しは響いたようだ。 彼らはもそもそと挨拶をしてくれた。「反抗的な態度を取ったら、容赦なく鞭打ちをおすすめします。鞭も売っていますよ。銀貨二枚」 奴隷商人がそんなことを言っているが、無視だ無視。 俺は奴隷たちを引き連れて、市場を出た。 夜になるまでまだ間があったので、服屋に行って奴隷たちの服を買った。 奴隷制は嫌いだが、必要以上に甘やかすつもりはない。 これからしっかり働いてもらわないとな。 でも、不潔でボロボロの服は良くないだろ。 一年前までボロばっかり着ていた俺が言うんだ、間違いない。 次に宿屋の部屋を取った。 そこで桶と湯を借りて、それぞれ体を洗わせた。不潔は病気の元だからな。 さっぱりした奴隷たちに新しい服を着せる。 これ

  • 転生したら最弱でした。理不尽から成り上がるサバイバル   第55話 新しい仲間

     その奴隷を見てみると、浅黒い肌に大柄な体をしていた。骨太な体格だが今は痩せてしまっている。 パルティア人とちょっと毛色の違う感じがする。経歴書には「ササナ人」とある。 ササナ国は確か、パルティアの南にある小国だったな。 確かに農業スキル持ちの割に、お値段が安い。 農業は農奴として人気のスキル。普通ならば引く手あまたのはずだ。この値段では買えないと思う。 反抗的ということで割引中なのだろう。 あるいは、態度が良くなくてどこかの農園を追い出されたとか?「反抗的でも別にいいよ。仕事だけきちんとやってもらえれば、文句はない」 俺が言うと、ササナ人奴隷はちょっと目を見開いた。 まあ、仕事をサボってばかりだとか他の奴隷たちを虐めるだとか、問題行動があまりにひどかったらその時に対応を考えよう。 彼をキープしてもらって、次の人の吟味に入る。 生産スキルはたくさんがあるが、特に欲しいのは鍛冶と錬金術、宝石加工だ。 鍛冶は武具を作るスキル。 良い武具はダンジョン攻略の要だからな。 武具は店売りのものでは性能が物足りない。かといってダンジョンでドロップを狙うのはあまりに運任せすぎる。 ある程度の性能を狙っていく場合、鍛冶スキルは必須になるだろう。 で、錬金術はポーションを作るスキル。 混乱やマヒのデバフ系ポーション、それに回復系のポーションはダンジョン攻略に必須である。 宝石加工は護符やアクセサリーを作る。これも武具に準じる装備品だ。 しかも壊れやすいので半消耗品でもある。しっかり確保したい。 次点で魔法書製作。 魔法書は魔法屋で買うかダンジョンで拾うかしか入手経路がない。 で、魔法屋の品揃えもそのときによってまちまちなのだ。 安定してよく使う魔法の魔法書が手に入るなら助かる。 ただ、俺の得意とする魔法は初歩のマジックアローや戦歌、光の盾など。 これらは店でもダンジョンでも比較的入手

  • 転生したら最弱でした。理不尽から成り上がるサバイバル   第54話 新しい仲間

     そうして向かった奴隷市場は、相変わらず胸くそ悪い場所だった。 やっぱり俺は奴隷制が嫌いだよ。 だいたい、どうして人間を道具としてお金で売買するのが許されるのか。 この世界、この国は理不尽が多いが、奴隷制度はその最たるものだと思う。 鎖に繋がれ、手かせをはめられた奴隷たちが狭い檻に押し込められている。 向こうではオークションをやっているらしく、台の上に立った奴隷たちが自分の名前と特技を書いた札を持っていた。 オークションを後ろの方から見ていたら、奴隷商人に話しかけられた。 愛想のいい笑顔を浮かべているが、同時に警戒心も見て取れる。 エリーゼを買ったのはならず者の町だった。 あそこじゃ盗賊ギルドのバルトが付き添いに来てくれたおかげで、待遇が良かった。 俺はここじゃ見慣れない顔だろうからな。「お客さん、見ない顔ですね。今日はどんな商品をお探しで?」 人間を商品と言ってはばからない。俺はイラッとしたが表には出さずに言った。「生産スキルが得意な人を探している。戦闘はできなくてかまわない」「それでしたら……」 奴隷商人はオークションから離れて、建物の一つに俺たちを招き入れた。 何人かの奴隷が引き出されてくる。 比較的若い人からお年寄りまで、さまざまだった。 そうして紹介された奴隷は確かに生産スキルを持っていた。 いつぞやのならず者の町の奴隷商人よりも優秀だな。あいつ話聞いてなかったからな。「エリーゼ。どの人がいいと思う?」 エリーゼに聞くと、その場にいた全員が意外そうな顔をした。 え、なに?「お客様はわざわざ奴隷に意見を聞くのですか。これはお優しい」 奴隷商人が嫌味な口調で言う。 そういうことかよ。俺は言い返した。「これから買う奴隷は彼女の仕事仲間になるんだ。相性も大事だろ」 本当は奴隷だって人間だ、お金で売り買いするなど間違っていると言いた

  • 転生したら最弱でした。理不尽から成り上がるサバイバル   第53話 出店計画

     おっさんの言葉に俺は頭を巡らせた。 店を出す場所はよく考える必要がある。  まず、町の中はあまり良くない。すでに別の店があって競合してしまうから。 既にある店のほうが経営や仕入れのノウハウが豊富だろう。固定客もいるだろうし。 素人の俺がいきなり参入しても不利になってしまうと思う。 じゃあ店を出すなら町の外か。  街道沿いで人の多い場所や、ダンジョンがよく生まれる地域で冒険者相手に商売するのが良さそうだ。 もちろん、いい場所は既に店が出ている。だが現役冒険者である俺の視点から見れば、まだまだ穴場があるはずだ。「分かった。ありがとう」「おうよ。店をやるのか?」「まだ計画段階だけどね」 そんな話をして、俺は冒険者ギルドを出た。「どうでしたか?」 外で待機していたエリーゼが尋ねてくる。「王都で出店の許可をもらえるんだってさ。場所を考えながら王都まで行こうか」 王都にはこの国で一番大きな奴隷市場もある。人材の調達はそこですればいい。  この一年で配達やダンジョン探しをしてあちこち歩き回ったおかげで、この国の地理はだいたい把握している。  店を出すのにいい場所も、いくつか目星がついていた。 王都までの道すがら、手頃なダンジョンがあったのでいくつか攻略した。  寄り道をしたせいで少し時間を食ってしまい、王都に到着する頃には季節は初夏になっていた。 せっかくここまで来たので、直近の税金を納めておく。もう脱税騒ぎはごめんだからな。  今度はヴァリスに呼び出されることもない。  お役所に行って新規出店について案内を聞いた。  担当のお兄さんが言う。「店を出すには許可証が必要です。こちらの申請用紙に記入の上、お金を添付してください。金貨三枚です」「なかなかお高いですね」 金貨一枚あれば、一人暮

  • 転生したら最弱でした。理不尽から成り上がるサバイバル   第52話 生産スキル

    「違う違う、エリーゼが嫌いという意味じゃない! 奴隷制度そのものに反対ってことだよ。だってお金で人を売ったり買ったりするなんて間違っている。エリーゼだって子供の頃は開拓村の自由民だったんだよな。それが奴隷になってしまって、嫌だっただろう」「わたしが奴隷になったのは、親に売られたからです。わたしを売ったお金で家族は冬を生き延びました。仕方ないことです」 いきなりヘビィな話が飛び出した。 分かってはいたが、この世界で日本の常識も良心も通じやしない。 けれど割り切るのは嫌なんだ。 前世の話をして理解してもらえるわけはないので、説明に苦労した。 けれどエリーゼを嫌っているわけではないこと、奴隷制度そのものに疑問を持っていることは分かってくれたらしい。「ご主人様は優しいですね」 と微笑まれてしまった。「けど、この国に奴隷制があるのはどうしようもないですよ。だったら奴隷を買って、わたしみたいに優しくしてあげて、生きる力を育ててあげてください」 この国の人間で今なお奴隷身分の彼女の言葉には、説得力がある。「……分かった。ただ、養う人数が増えればお金や食べ物の問題も出る。少し考えさせてくれ」「はい」 エリーゼの言葉で、俺は業務拡大(?)の決心をした。 今の俺の実力は、上級冒険者といって差し支えない。 中堅クラスのダンジョン攻略は問題なく進めて、ボスから得た装備品も充実した。 クマ吾郎といっしょに効率よく戦闘を繰り返したため、短期間で強くなれたのだ。 当然実入りも良くなって、貯金はかなり増えた。 だが、何人もの奴隷を買って彼らを養うとなったらどうだろう。 生活費を稼ぐためにカツカツになってしまっては意味がない。 奴隷の皆さんにしっかり働いてもらって、さらに利益を上げなければ。 そのためにはどんな人材を買って、どんな仕事を割り当てるか熟考の必要があ

สำรวจและอ่านนวนิยายดีๆ ได้ฟรี
เข้าถึงนวนิยายดีๆ จำนวนมากได้ฟรีบนแอป GoodNovel ดาวน์โหลดหนังสือที่คุณชอบและอ่านได้ทุกที่ทุกเวลา
อ่านหนังสือฟรีบนแอป
สแกนรหัสเพื่ออ่านบนแอป
DMCA.com Protection Status